社長のひとりごと

現場がきれいな理由

2023.03.15 社長のひとりごと

常に情報を取りに行くことが大事

弊社は現場をきれいにすることに力を入れています。

それは住宅産業塾という住宅ビジネスの研究会の教えでもあり、その会に入会したのは中小企業家同友会という経営者の会で出会った福知山市のHORI建築さんの現場を見て、それまでの常識を180度覆されたことがきっかけです。

正直言って、それまでも現場をきれいにしようということは常々言っておりましたが、どのレベルをきれいな状態とするのかもあいまいで、作業をしているとある程度現場が汚れていても仕方がないと、どこか妥協している部分もありました。

しかし最初に見学させていただいたHORI建築さんの現場は、突然伺ったにもかかわらず、黒い靴下のまま現場に入っても、その靴下が全く汚れないレベルだったのです。

弊社の現在の現場きれいレベル

そして堀社長にどうすればこんな現場が維持できるのか聞いてみると、住宅産業塾の長井塾長の現場に対する心構えが基本にあるということをお聞きして、すぐに東京の勉強会に参加して入会させていただきました。

そこでの取り組みは、なぜ現場がきれいでなくてはいけないのか?

それは、100円のものでも汚れていては売り物にならない世の中で、お客様が自分の命を担保に入れて、数千万円のお金をかけて建てる家は「家族を守る幸福の城」でなくてはならない。その大切な城を作る現場が散らかっていて汚れていて良い訳がない!

という、反論のしようがない真っ当な理由だったのです。

基準が必要

そして、そのやり方は、まずは現場の標準基準を決めるというもの。

理想とする基本を決めないと、現場でできているのか、できていないのかという判断基準が曖昧になり、結果的に個人の判断による差が生まれ、ゆるい基準に引き寄せられるということになります。

そこで弊社では「ホクトスタンダード」というものを作りました。

中身はというと、

仮設トイレの設置方法から、掃除道具の置き方や、安全対策に至るまで、事細かに基準を設けました。

現場ごとにその基準を満たしているかどうかのチェックを行い、もっと良くするための基準の見直しも考えながら現場に取り組んでいます。

やっぱり「社員大工」最強!

そして、何よりも現場きれいを実現するための強みは「社員大工」です。

弊社の「社員大工」は会社の方針を理解して、会社のブランド価値を上げることで自分たちの価値が上がることを理解していますので、すすんで現場をきれいにしてくれます。

一日も早く現場を終えたほうが利益につながる外注の大工さんだと、掃除や片付けを無用な仕事と位置付けて、やりたがらない方がほとんどです。

それはそうですよね、作業の手を止めて掃除をするのですから!

ですが、実際に現場きれいに取り組んでいると、道具や材料を探す手間も省け、結果的に効率が上がって、生産効率も現場の品質も上がることにつながることがわかりました!

しかし、一生に一回の家づくりをするお客様には、私たちの現場のレベルと、他の一般的な現場のレベル差がわからないことがほとんどです。

何しろ、施工途中の建築現場を見る機会はそうそうあるものではありませんし、構造見学会などの時は頑張って掃除しますので、普段の現場がどのレベルかはわからないですからね。

わかる人にはわかる!

昨年お引渡しを終えた現場では、設計事務所が設計管理を行っている現場で、定期的に設計事務所の担当者さんが現場に来られて、現場のチェックや打合せを行っていたのですが、普段からいろんな現場を見慣れている設計担当の方が、現場のきれいさに驚かれて、ぜひ次の現場も弊社で施工してほしいと言っていただき、次のお施主様に推薦してくださり、次の受注につながるという嬉しい事実もありました。

普段はなかなか評価されない取り組みですが、「わかる人にはわかる!」ということが立証され、弊社のスタッフみんなで評価していただけたことへの感謝と、さらなる取り組みに向けて士気を高めることができました。

これからも「工務店の評価は現場にあり!」を合言葉に、お施主様への感謝とともに邁進してまいります。