社員大工にこだわる理由
前回のブログに引き続き「社員大工」についてです。
前回は、建築業界の将来のためにも、大工さんの処遇を改善して現代の若者がすすんで選択できるような魅力的な職業にする必要があることをお伝えしました。
今回は本来の大工さんの誇りややりがいのお話です。
現在の大工さんの雇用形態として、
1.一人親方大工
2.常傭大工
3.社員大工
という、主に3通りの大工さんがいるとお伝えしました。
この3通りの大工さんの大きな違いは、お客様への思いだと思っています。
1.一人親方の大工さんは、ほとんどの場合、ご入居されるお施主様との関係性は薄く、建築会社としてもその大工さんとの関係性が薄いために、会社の意に反した変なことを言われては困るという心配もあって、お施主様とは会話しないようにというスタンスをとっていることもあります。そもそも大工さんも言われた仕事だけをこなしていればお金になりますので、作業以外の余計なことはしたくないというのも本音だと思います。なので極端な話、現場がどれだけ汚れていても、自分の仕事だけがこなせれば良いわけです。
もちろん、一人親方でも素晴らしい職人さんはたくさんいますので、これは極端な例だと思ってください。
それに比べて、2.常傭大工や3.社員大工は、その会社に属していますので、お施主様との関係性も濃く、社員大工ともなれば、まさにその会社を背負っているといっても過言ではありません。
なので、そのお施主様が、どのような経緯で工事を依頼されたのか、家族構成はどうなのか、将来にどんな夢をもって家づくりをされているのかなど、いろんな思いまで感じながら仕事をすることになります。
また会社を背負っている訳ですから、現場をきれいにしようという会社の取り組みにもすすんで協力するのも当たり前です。
なので、一番大きな違いは、
仕事=作業(こなし)
なのか?
仕事=志事
なのか?
仕事に志(こころざし)や志(思い)が入っているのと、ただ単に言われたことをこなすのとでは、おのずと結果は違ってくると思うのです。
一から育てる過程では、未熟なこともたくさんあります。
ミスもします。
しかし「志」さえあれば、努力次第でカバーできると思うのです。
このような理由から、私たちはあえて困難な道を選んで突き進みます。
これからも「志」を持った職人を大勢育て、お客様に安心と幸せをお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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