社員研修in熊本

８月４日（金）～6日（日）にかけて、社員全員で熊本県に研修に行ってまいりました。

熊本県に言った理由は、弊社の筆頭大工でもある息子が一流の大工技術を身につけるために、昨年から修行をさせていただいている村田工務店様に訪問させていただくためです。

村田工務店様は１００年以上の長きにわたり、日本の大工技術の極みでもある手刻み工法にこだわり続けながら、SNSやYouTubeなどのWeb発信による受注を確保されている伝統と革新を両立されている工務店です。

初日～一路熊本へ

4日朝8時に箕面の会社からワンボックスに乗り込んで一路熊本を目指します。

距離にして約700ｋｍ、食事や休憩をはさんで熊本到着まで9時間程度の予定です。

新名神～山陽道を乗り継いで、14時過ぎに九州上陸です。

関門海峡大橋を渡って、九州に上陸してから熊本市内までまだまだ結構かかります。

九州道を通って熊本ICで下りて、熊本市内に入ったのが17時過ぎ。

ここで現地で現場終わりの息子と一旦合流して、後の予定を確認しあい、我々は宿泊先のホテルへ。

この日は、久しぶりに息子も合流して熊本市内で食事交流会で盛り上がりました！

（いつものことですが、盛り上がりすぎて、少々反省です(;^_^A）

２日目～メイン研修

２日目は８時に村田工務店本社にお伺いして、村田社長から今日の予定をお聞きして、まずは最初は最初の見学現場へ移動。

この日に合わせて、村田社長が半日の現場見学メニューを組んでくださり、本当にありがとうございます。

建て方現場見学

最初に伺ったのは、建て方作業の現場です。

この建物は熊本地震の際に仮設住宅として建てられた木造の建物を解体し、構造体を加工しなおし集会所として利活用するというものです。

もちろん息子は大工職人として建て方作業のほうに参加しています。

そして、弊社からも一人、息子の誘いで社員大工の久保が建て方作業に加わらせていただいて、村田工務店の大工さんに交じって作業体験をさせていただきました。

現在の建築業界での主流となっている機械加工によるプレカット工法にはない複雑な木材継手（金輪継）などを実際に体感して、日本の伝統的な大工技術に触れたことは彼にとっても大きな財産になったと思います。

もちろん弊社でもこのような技術を使った家づくりを大阪で展開するために修行に行ってもらっている訳ですから、楽しみにしておいてください！

社長の自邸見学

建て方現場をあとにして、次に向かったのが村田社長の自邸です。

私たちは以前お伺いした際にも一度見学させていただいていましたが、今回はまだ見たことのない社員が２名参加していましたので再度の見学で目を輝かせておりました。

私は自邸の横にある作業場で仕事をされていた息子の親方として指導していただいている井出棟梁にお会いできて、直接ご挨拶できたことが嬉しかったです。

平屋の完成物件見学

社長の自邸をあとにして、次に向かった先は、平屋の完成物件の見学です。

この物件はお客様のご厚意で一定期間村田工務店のモデルハウスとしてご提供いただいている物件ということです。

玄関前の格子に目をやると、格子の上の庇をささえる化粧梁の継手が、ここでも金輪継が用いられていました。

何気ないところに大工の心意気が感じられます。

中に入ると、堂々とした存在感の丸太の太鼓梁が目に飛び込んできます。

ここでも、細かいところに目が行ってしまうのは、完全に職業病ですね！

この建物は息子も大工として造作などに多くかかわらせていただいたようで、成長ぶりも感じ取ることができました。

そして最後にフルリノベーションの現場へ

こちらは、築３０年ほどの建物だそうですが、２世帯住宅へのフルリノベーションだそうです。

内部はほとんどスケルトン状態になっており、間取りの変更に伴い補強梁を入れて柱を抜いたり、新たな間仕切り壁のための基礎を新設したり、元々の建物が立派なだけに、中途半端な技術では太刀打ちできそうにありません。

今回も、村田工務店の技術を余すところなく公開していただいて、大変いい刺激になりました。

村田社長をはじめ、村田工務店の皆様には感謝しかありません。

大工をはじめ建築職人の技術のすばらしさと尊さをひしひしと感じながら、弊社の目指すべきところを再認識するとともに、日本の大工技術を受け継いで次の世代へと受け継いでいく責任を感じる研修となりました。

帰路はフェリーで楽々帰阪

見学研修を終えて、熊本をあとにして新門司港に向かいました。

帰りは２０時出航の阪九フェリーに乗って、翌朝の8：３０に六甲アイランド着で帰ってまいりました。